この記事では、マンションにお住まいの方でも、
誰でも簡単に取り組める網戸の掃除方法をご紹介します。
網戸を取り外して洗うことができれば理想的ですが、
マンションではベランダのスペースの限りがあり、
周りの住人への配慮が求められるため、網戸を外しての洗浄は現実的ではありません。
特に、一人暮らしで大きな網戸を扱うのは非常に手間がかかります。
そんな時に便利なのが、網戸を取り外さずにそのまま清掃する方法です。
網戸の汚れの主な原因
網戸の汚れの主な原因は何でしょうか？
・外側の汚れ
外部の空気と触れ合うことで、土ぼこり、ちり、自動車の排出ガス、虫などが
主な汚れの原因となります。
・内側の汚れ
室内のほこりやキッチンから飛び散る油煙などが汚れを引き起こします。
網戸掃除の頻度について
網戸の掃除の頻度は、その汚れの度合いに応じて異なりますが、
軽い掃除は週に1回から月に1回が目安とされています。
定期的に掃除を行うことで、年末の大掃除の負担を減らし、
網戸を常にきれいに保つことができます。
また、本格的な掃除は少なくとも半年に一度は実施し、
春の季節や台風の後など、特定の時期にはほこり、雨などの汚れが蓄積しやすいため、
その季節が終わった後に念入りに掃除を行うことが推奨されます。
掃除をする際は、晴れた日よりも曇りの日を選ぶと良いでしょう。
これは、曇りの日には網戸が乾燥しにくく、清掃中にほこりが舞い上がりにくいためです。
マンションでも簡単！そのままで実践できる網戸の清掃方法
網戸の清掃は、頻度として週に1回から月に1回の軽い掃除を心掛けましょう。
これは比較的汚れが少ない状態で効率的に清掃するための方法です。
掃除機を活用する
網戸についたほこりやゴミは、掃除機で吸い取るのが一般的なアプローチです。
しかし、網戸はその構造上、通気性が高く、
直接掃除機をかけると吸引力が十分に発揮されないことがあります。
この問題に対処するためには、
網戸の裏面に新聞紙を一時的に貼り付けてから掃除機をかける方法が効率的です。
これにより、ほこりや小さなゴミが掃除機の力で効率よく吸い取られます。
ただし、ほこりが湿気を帯びたり、汚れが固まっている場合は、
掃除機だけでは取り除くのが手間なこともあります。
折り畳み式の網戸では、細かい折り目部分にゴミが溜まりやすく、
これも掃除機だけでは取り除くのが難しい場合があります。
フロアワイパーの利用
フロアワイパーに専用シートを装着し、上から下へと一方向に拭き取ることで、
網戸の汚れを効率的に除去できます。
特にウェットタイプのシートを使用すると、さらに良い結果が得られます。
網戸の内側をまず拭き、その後外側を拭くことで、
汚れを両面からしっかりと取り除くことができますが、
ただし、こちらもシートが網目の深くまで届かず、
極端に汚れている場合には、完全に清掃することが難しい場合があります。
設置したままで行う網戸の洗浄法
ここでは、目立つ汚れがある場合や、半年に一度の徹底的な網戸清掃方法を紹介します。
①ブラシを用いた汚れ落とし
網戸掃除においては、
水を使う前に、ブラシで網目に詰まったほこりや汚れをかき出すことが大切です。
水で濡らすと、網戸に付着している汚れが広がりやすく、
泥やほこりが固まる可能性があります。
最適な網戸用ブラシは、細かい毛先を持ち、
網目の中の汚れを効率良く除去できるものが理想的です。
100円ショップで手に入るブラシを使用しても良いですが、
毛が細かいタイプを選ぶことが重要です。
古い歯ブラシを再利用する方法もありますが、網戸の広い面積を考慮すると、
大きめのブラシが作業効率を高めるでしょう。
特に洗車用ブラシが適しており、網戸の溝に溜まった汚れも効率的に掃除できます。
ブラシ掃除後は、大量のほこりが舞い上がることがありますので、
マスクの着用と窓を閉めることをお勧めします。
また、屋外での掃除が難しい場合は、室内の汚れを防ぐために必要な準備をしてください。
網戸掃除の完了後は、室内の床を掃除機で清掃し、
必要に応じて水拭きを行うことで、きれいな環境を維持することができます。
②網戸のスポンジによる拭き掃除
網戸の拭き掃除には、大きめのスポンジを用いることが最適です。
この方法は、素早くかつ効率的に網戸全体の清掃を行うのに役立ちます。
特に、耐久性と汚れ落としの能力の高さから、お風呂掃除用のスポンジが推奨されます。
網戸の拭き掃除の手順としては、
まず網戸を水で湿らせてから家庭用洗剤を用いることが望ましいです。
水で湿らせることで、洗剤が網戸に均一に広がり、
より効率的に汚れを落とすことができます。
拭き掃除の際は、一気に上から下へと軽くこすります。
網戸に水滴の跡が残ることが気になる場合は、
拭き取りを下から上へと逆方向に行うことで水滴の跡を防ぐことができます。
さらに、網戸の拭き掃除には、
メラミンスポンジや古ストッキングを利用する方法もあります。
・メラミンスポンジの使用法
メラミンスポンジは、水を含んだバケツで都度洗いながら使用すると良いでしょう。
固まった汚れがある場合は、スポンジをたっぷりと水で濡らしてからこすり落とします。
スポンジから出るカスが散らばるのを防ぐために、
作業エリアに新聞紙を敷くと後片付けが楽になります。
・ストッキングの活用法
ストッキングを掃除道具として再利用する際は、先端部分に靴下を詰め、
丸めた形でスポンジのように使用します。
二度拭きの方法とその必要性
一部の人は、網戸の拭き掃除に二度拭きは不要だと考えるかもしれませんが、
洗剤の残りが気になる場合は、水を含ませたスポンジで軽く拭き取ると良いでしょう。
ただし、網戸の掃除は広範囲にわたりますので、二度拭きをすると時間もかかり、
網戸にダメージを与える可能性もあります。
洗剤の残りが気になるが、二度拭きが手間な場合は、
水だけで清掃可能な網戸専用の掃除グッズを利用することが便利です。
③網戸の効率的な乾燥方法
網戸の清掃後は、自然乾燥させるのが一般的です。
しかし、網戸のサッシに水分が残っている場合は、
マイクロファイバークロスを使用して丁寧に拭き取ると、迅速に乾燥させることができます。
これにより、水分によるダメージや汚れの再付着を効率的に防ぎます。
網戸の汚れを予防する方法
網戸の掃除を行った後、
次回の掃除が楽になるようにいくつかの予防策を講じることが大切です。
・柔軟剤を使用して網戸を拭く
柔軟剤には静電気をおさえる性質があり、これを活用することで、
網戸にちりやほこりの付着を防ぐことができます。
柔軟剤を水で薄めたものをスポンジに含ませて、網戸を優しく拭くことで、
静電気が発生しにくくなり、結果として汚れの付着もおさえられます。
・窓用結露防止スプレーの利用
窓用の結露防止スプレーは、その性質を利用して網戸にも応用することができます。
このスプレーを網戸に適用することで、ちりやほこりが付きにくくなり、
掃除の手間が軽減されます。
・網戸フィルターの設置
網戸フィルターを取り付けることにより、
外からのちりやほこりの流入を効率的にブロックします。
これにより、網戸の清掃が必要な頻度を減らすことが可能となり、
長期的に見ても網戸の維持が容易になります。
網戸掃除の裏ワザ的なコツ
網戸の掃除中に網戸が伸びたり、たるんだりする問題に対処する方法もあります。
・ドライヤーを利用した網戸の張り直し
網戸がたるんでしまった際には、ドライヤーを活用することができます。
たるんだ部分にドライヤーの温風を当て、その後すぐに冷風で冷やすことを繰り返すと、
軽度のたるみを修正することができます。
ドライヤーは必ず網戸に近づけさせず、網戸から約20cm離れた位置で使用してください。
・網戸を挟んで掃除する方法
掃除時には、一方の面に湿った雑巾、
もう一方の面に洗剤を含ませたスポンジを用いて網戸を挟んで掃除します。
この方法は網戸のたるみを防ぐことができ、二人で行うとより効率的ですが、
一人でも網戸の中央から片側ずつ丁寧に掃除することで実行可能です。
まとめ
網戸の汚れは見えにくく、放置しがちなものですが、
定期的に掃除を行わないと汚れが固着してしまい、
網戸のにおいが発生したり、交換が必要になることもあります。
効率的に網戸掃除を終えるためには、こまめに汚れを取り除き、
汚れを溜め込まないことが重要です。
